奥多摩やまめ

奥多摩やまめってどんな魚

奥多摩のやまめという意味ではなくて、東京都水産試験場の研究により誕生した品種になり、「奥多摩やまめ」というブランドなんです。

もちろんやまめはやまめなのですが、大きな違いがあります。

普通のやまめは2年で産卵し寿命を終えてしまうのですが、奥多摩やまめは産卵をせずに生き続ける為、卵に栄養分を取られることなく成長し続けます。成長すると早い個体だと3年で体長50cm、重さが2kg程にもなります。

(塩焼きサイズのやまめは体長22cm程、重さが120g程です)

つまり養殖で大きく育てることが可能になり、利用の幅が広がりました。

刺身でも食べられる

大きく成長した奥多摩やまめはしっかりと脂がのり、クセもなくとても食べやすい魚です。

(やまめ自体がサケ目サケ科に属する魚ですので、鮭などと同じ分類の魚になります。)

管理された養殖池で育てていますので、刺身として生食も可能ですし、ムニエルなど様々な料理で食べることができます
主に奥多摩にある旅館や飲食店などへ食材として提供しています。

やまめのお話

やまめは渓流の女王と呼ばれることもある魚です。綺麗で低い水温の環境を好む魚で、パーマークと言う斑点模様がきれいで、美しいとされているのが特徴の魚です。(漢字で書くと山女魚になり、山に住む魚でなおかつ女性のような美しさの魚というのが由来となっています)

また、サクラマスという魚は実はやまめと同じなんです。川で生まれたやまめはそのまま山に残る個体と、海へ降る個体がいます。山に残って一生を遂げるのが「やまめ」、海へ下って豊富な餌を食べて大型化し、再び生まれた川へ戻ってくるのが「サクラマス」です。

巨大化する過程でやまめの特徴だったパーマークが薄くなり銀色の体になります。このことを「銀毛」(スモルト)と言います。

奥多摩やまめは海へは下っていませんが、大型のやまめという点ではサクラマスと共通した部分がある魚と言えます。

奥多摩やまめについて詳しくは